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松下村塾カルチャースクール 第3回講座


松下村塾カルチャースクールの第3回講座が、平成16年12月11日(土)午後、鳳鳴記念館で開催されました。

講師に鳳鳴で教鞭をとられたこともある、元高校校長の清野宏隆さんをお招きし、「城下町大館の昔と今」と題して行われ、近年の大館の街並のスライドや、藩制時代の町図などを示して旧町名とその背景などを解説されました。

受講者は、住み慣れた街にも歴史があることに感慨を持ち、真剣にメモなどをとる姿が見られました。

特に大館の城下町の特徴として、津軽から羽州街道で大館に入ると、先ず目印になるのが現在の田町にある愛宕神社で、元は宗福寺があったが、これは津軽方面に目を光らせる拠点でもあり、また現在の長倉町交差点には内町(武士屋敷)と外町(町屋敷)を隔てる「土居」と言われる鍵型の土塁があるなど周辺部からは大館城が見えないようになっていた、まさに「計画都市」であるということでした。

清野さんは「地名は文化財」だとして、ヨーロッパの旧市街と新市街が共存している例を挙げ、今ある文化財を有効活用し、城下町として捉えることにより、ウォーキングや商売などにも活用できるのではないかと話されました