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平成17年度東京鳳鳴会総会レポート


平成17年6月4日(土)、その日の東京は蒸してはいるものの、この時期にしては肌寒いほどだった。京王プラザホテルに着くと「鳳鳴」の文字。大館の鳳鳴会の受付よりも規模が大きく期待感が高揚する。大館から来たことを告げると当番期の金澤章夫さん(高17期)が歓迎してくださった。
  総会前には新入会員歓迎懇談会が行なわれ、今春卒業したばかりの57期生を囲んで参加者の自己紹介などが行われたが、「声が小さい!」と気合いが入り新人諸君は緊張しているようだ。しかし彼らはリラックスさせようと腐心されている先輩方に失礼な言葉遣いをしており、私は内心ヒヤヒヤしていたが、実は凄い肩書の人ばかりだということを知らないと思うので、少し緊張するくらいが丁度良いのかな?と思ったりもした。 結局26名の新入会員が参加したが遅刻する者も多く、やはりもっと揉まれるべきだろう。

  東京鳳鳴会顧問の武藤正さん(高2期=前会長)は「“大館の標準語”でいい。」と上京したばかりの後輩を気遣われた。(が、最近の若者は“正しい大館弁”を話せないので、私はそちらが心配。)また「当初は就職の世話や生活の支援もしていた。鳳鳴会には何か困った時にきてほしい。」と東京鳳鳴会の成り立ちを紹介されたが、何と心強いことだろうか! 新入会員からは、「国際機関に勤務したいが、今すべきことは?」などと意外に(失礼!)真面目な質問が多く頼もしく感じた。

 総会は前出の金澤さんの司会で開会。武蔵音大教授の伊藤征夫さん(高12期)の指揮で校歌斉唱し、粛々と議事が進行された。多彩な学習を行う「鳳鳴塾」の講座として合併を控えた小畑元大館市長が「新大館市について」と題して講演を行い、現況や合併に至るまでの話などを披露された。

 懇親会は総勢約180名で、篠山鳳鳴同窓会関東支部から山口博美支部長ら3名、また大館や能代の各高校同窓会からも多数参加いただき大いに盛り上がった。大館から参加された母校元教諭の小番厳先生などを囲んでの懐かしい話題に花を咲かせる姿があちこちで見られた。

 「一度も東京鳳鳴会を休んだことはない」と仰る大中43期の石川貞蔵さんは、「昔から200?250名の会だった。」と話され、改めて東京鳳鳴会のパワーを感じた。楽しい時間はあっという間に過ぎ、最後は新入会員が壇上に上がり自己紹介。大学名や勤め先を言うたびに会場が「おぉ!」とどよめき、または「聞けね?!」と気合いが入り盛会裡に終わった。その後も会場を近くの居酒屋に移し、殆ど貸切り状態で新入会員を囲んで和やかに二次会が行われた。
 今回の取材で強く感じたのは、参加者の元気の良さである。世界中に散らばる同窓生が年に1回でもそれぞれの地で杯を酌み交わし、共に鳳鳴の名を高らかに謳い、日々の鋭気を養って益々社会で活躍してほしいと願うばかりである。

(レポート:HP運営委員/広報委員・高38期・小棚木政之)